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マダニに刺されたら絶対にやってはいけない対処法とは

マダニに刺された際の正しい対処法と、絶対に避けるべきNG行動を詳しく解説。感染症リスクを防ぎ、健康被害を最小限に抑えるための実践的な指導を提供します。

Mochi
#マダニ #応急処置 #感染症予防

マダニに刺されたら絶対にやってはいけない対処法とは

野外活動や庭作業の際に注意したいマダニ。小さな体で人や動物に噛みつき、感染症を引き起こすリスクがあるため、刺された場合の正しい対処法を知ることが非常に重要です。本記事では、「マダニに刺されたら絶対にやってはいけない対処法」と、その理由、そして安全かつ効果的な応急処置の方法を専門的かつ分かりやすく解説します。


1. マダニ被害の現状と怖さ

1-1. マダニの特徴と感染症リスク

マダニは、主に森林や草むらに生息し、動物や人の血を吸う寄生虫です。刺されると数日間皮膚に留まり、吸血を続けます。この間に以下のような感染症を媒介する恐れがあります。

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
    発熱や消化器症状、重症化すると死亡例もある危険なウイルス感染症。

  • ライム病
    皮膚の赤い輪状発疹や関節痛などを引き起こす細菌感染症。

  • 日本紅斑熱
    発熱や皮膚発疹を伴うリケッチア感染症。

これらは早期発見・治療が重要であり、マダニの正しい除去と感染症の兆候を見逃さないことが大切です。


2. マダニに刺されたら絶対にやってはいけない対処法

2-1. 無理に引き抜く・潰す

多くの人がやりがちな誤った対処法として、マダニを「手で無理に引き抜く」「指で押し潰す」ことがあります。これは絶対に避けるべき行為です。その理由は:

  • マダニの口器が皮膚に深く食い込んでいるため、無理に引き抜くと口の一部が皮膚内に残り炎症の原因となる。
  • 潰すことでマダニの体液や唾液が傷口に入り込み、感染症のリスクが高まる。

私自身、庭仕事中に刺された際に焦って指で押し潰しかけましたが、知識を得てからは必ず専用ピンセットを使用し、慎重に処置しています。

2-2. 市販の薬剤や火で炙る

ネット上で「虫よけスプレーをかける」「火で炙る」などの情報を見かけますが、これもNGです。理由は:

  • 刺激を与えることでマダニが逆に血液を大量に吐き出し、感染症の可能性が高まる。
  • 火で炙るのは火傷や皮膚の損傷を招く危険がある。

安全を優先し、自己判断で刺激を与える行為は控えましょう。

2-3. 放置して自然に取れるのを待つ

マダニは自然に取れるまで数日間皮膚に吸着していますが、その間感染症リスクは高まります。放置することもおすすめできません。早めの除去が重要です。


3. マダニに刺されたときの正しい対処法

3-1. 専用のピンセットを使う

マダニの除去には、マダニ専用や先端が細いピンセットが最適です。手順は以下の通りです。

  1. 手を清潔にする(石鹸で洗うなど)
  2. マダニの口元にピンセットをしっかり近づける
  3. ゆっくりと真っ直ぐに引き抜く(ねじったり強く引っ張らない)
  4. 取り除いたマダニを密閉容器に入れる(後の検査用)
  5. 刺された場所を消毒する

3-2. 皮膚の観察と医療機関の受診

除去後も以下の症状が現れたらすぐに医療機関を受診してください。

  • 発熱、倦怠感
  • 刺された場所の赤み、腫れ、痛みの悪化
  • 皮膚に輪状の発疹(ライム病の特徴)
  • 関節痛や筋肉痛

体験談として、私の友人はマダニ刺傷後に発熱が続き、早期に病院を受診したことで重症化を防げました。


4. マダニ刺傷を防ぐための予防策

4-1. 野外活動の服装・準備

  • 長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を減らす
  • ズボンの裾を靴下に入れる
  • 虫よけスプレーの使用(ディート含有製品が効果的)

4-2. 帰宅後のチェックと早期除去

  • 服を払う、鏡で体を確認する
  • 特に首、わき、股など皮膚が柔らかく温かい場所を重点的にチェック

5. まとめ

マダニに刺されたら、絶対にやってはいけない対処法は「無理に引き抜く」「潰す」「薬剤や火で刺激する」「放置する」ことです。これらは感染症リスクを高め、症状を悪化させる危険があります。代わりに、専用のピンセットで丁寧に除去し、刺された場所を清潔に保ち、異変を感じたら速やかに医療機関へ相談してください。

マダニは身近に潜む危険ですが、正しい知識を持ち冷静に対処すれば感染症のリスクを大幅に減らせます。野外での活動前後にしっかり予防策を講じて、安全に自然を楽しみましょう。


参考文献・情報源

  • 厚生労働省「マダニによる感染症」
  • 日本皮膚科学会「マダニ刺咬症のガイドライン」
  • 国立感染症研究所「SFTSに関する資料」

この記事が、マダニ被害に遭った際の適切な対応の一助となれば幸いです。安全第一に、健康に過ごしましょう。

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